夜九時以降の食事は、下記のようなデメリットがあります。
・ 夜間は自律神経のうち副交感神経が優位になり、身体がリラックスモードに入って活動量が落ちます。胃に食べ物が残っている状態で寝ると、インシュリンが急激に大量分泌されます。しかし細胞にエネルギーとして糖を回す量は少なくて済むので、残りはすべて脂肪に変えて蓄えてしまいます。
・夜九時を過ぎた頃から、体内にはBMAL1(ビーマルワン)という脂肪を蓄えるためのたんぱく質が分泌され始めます。寝る前に食べ物が胃にあると、この二つの働きで肥満になりやすいです。
・胃に食べ物が入った状態で横になると、内容物が喉まで逆流します。それが気管に入らないように身体は気道を狭めますから、寝ている間に断続的に無呼吸状態が起きる「睡眠時無呼吸症候群」を招くことになります。
そして、胃がもたれて睡眠の質が悪くなり、慢性的な疲労も残りやすくなります。
新谷弘実著 認知症がイヤなら「腸」を鍛えなさい を参考にしました。